キャンデリラロウ
キャンデリラロウとは、キャンデリラという植物から得られる植物性の天然ワックスで､固体の油性基剤として口紅などの油を固め成型をしやすくするために用いられます。
キャンデリラは、メキシコ北西部、米国カリフォルニアの南部、テキサス南部などの半乾燥地域に生育する植物です。
この茎から褐色〜黄褐色に帯びた植物性のロウがとれます。
わずかに樹脂様のにおいがある。キャンデリラロウは、常温で固体であり、クリームや口紅の硬さを調整するために配合されます。
口紅に光沢をあたえる材料であり、保存性もきわめてよいです。
植物由来の原料であり、アレルギー性は低いです。
他のロウ（カルナバウロウなど）とブレンドして使われます。

カンフル
カンフルとは、別名・樟脳（しょうのう）ともいい、くすの木からとれる精油成分です。
カンフルは、医薬品では局所刺激薬,局所消炎･鎮痒薬として、また服の虫除けに使われています。
マッサージローションには、清涼・殺菌作用のあるL−メントールと共に配合される場合が多く、血行改善や軽い興奮を促すために使われます。
くすの木だけではなく、野生種のローズマリーにもカンフルが多量に含有されています。
カンフルは化粧品成分として、他にハンドクリームやリップクリームなど、荒れ防止の薬効成分として配合されています。
痒み止めとしては人間には作用が強いので、犬猫・馬など動物用シャンプーに使われるが、濃度を薄めて、虫除けスプレーなど直接肌につけるものもあります。

カーボンブラック
カーボンブラックとは、炭素を原料とした黒色の微粉末で化粧品に色を付けるために用いる。
アイブロウや、マスカラなどのアイメークアップ化粧品に多用されて、表情を際立たせるものです。
カーボンブラックは、着色成分であるが、油分がつよいため、水をはじきやすいです。
同じ黒い着色料でも酸化鉄のほうは水になじみやすいです。
黒い色がついている化粧品には、これらを調整して使っています。
カーボンブラックの粉末にアレルギーをおこす人もいるため、カーボンブラックフリーのものもあります。
カーボンブラックが皮脂にとけこんで、皮膚の中に浸透しやすいという性質もあるため、使用後のオイルによるケアは不可欠です。