ニキビ
いまさらですが、ニキビの正体をご存知ですか。
いわゆる「ニキビ」は俗称。
正式な呼び名は(尋常性ざ瘡じんじょうせいざそう)といいます。
ニキビは、思春期以降にできることが多いのですが、原因の多くは炎症です。
ニキビが起こるメカニズムは、次のとおり。
1.汚れや代謝による老廃物によって、毛穴がつまる。
2.皮脂腺が化膿して、炎症を起こす。
この、炎症を起こして盛り上がったものを「ニキビ」といっているのです。
ニキビは、顔や胸・背中にできる事が多いですね。
ストレスや睡眠不足、また、化粧品が肌に合わなくて、ニキビになることもあります。
人の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3つの層に分けられ、表皮は、さらに4つの層に分けられます。
表皮は、常に代謝を繰り返しますが、最終的には角質化して、アカやフケとなって剥がれていきます。
常に生まれ変わっているということですね。
正常な肌は、角質層が上手に代謝を行っています。
毛穴が、いつも開いた状態になっているので、余分な皮脂は外に出ていけるのです。
ところが、肌が代謝異常を起こしたり、洗顔を怠ったりすると、余分になった古い角質が表面から剥がれる事ができなくなります。
剥がれない角質層が厚くなっていくと、毛穴を塞いでしまいます。
毛穴が塞がると皮脂が外に出られなくなるので、皮脂は、皮脂腺の中に溜まり始めます。
これがニキビのできはじめです。
初期段階のニキビは、状態によって「白ニキビ」と「黒ニキビ」に分かれます。
どちらにしても、まだ軽微です。
すこし悪化すると、細菌が繁殖して炎症を起こします。
「丘疹」や「赤ニキビ」と呼ばれるもので、表面が赤く見える段階です。
もっともっとニキビが悪化すると、皮脂に膿をもち始めます。
外に出れない皮脂と膿が、毛包と皮脂腺を破いて真皮層や皮下組織にもダメージを与えるようになるのです。
ここまで進行してしまうと、かなりの確立で、クレーターなどのニキビ痕が残ります。
ニキビを治すには、どのようにすればいいでしょうか。
進行の早い段階で、対処すればいいようです。
つまり、皮脂に細菌が繁殖する前に、毛穴の中の皮脂を取り除けば良いのですね。
大事な事は「肌の代謝を良くし、毛穴に皮脂が溜まらないようにする」こと。
毎日、根気良く肌を清潔に保ち、代謝を良くして、ニキビが出来る「原因」をなくすことが、ニキビ対策の最良の方法です。
以下に、具体的な代謝回復方法を示しますね。
1.洗顔料を顔全体に伸ばし、手に力を入れないで、一度なでるように全体に広げる
2.ぬるま湯ですぐに洗い流す。
なるべく顔に触れないようにして手短に行う。
3.もう一度洗顔料を顔全体に伸ばして、最初と同じように全体に広げる。
4.再度、ぬるま湯で手に力を入れずに洗い流す。
以上で洗顔終了。
仕上げに、化粧水をつけておしまいです。
化粧水は、オイルの入っていない、さっぱりタイプを選びます。
手のひらで伸ばしながら、顔を叩かずに優しくつけるのがコツです。
とにかく、力を入れないこと、なるべく触らないように、短時間で済ますことに注意してください。
なお、10代20代以外のニキビには、カビやダニが原因とされる場合があるとか。
顔にダニが住んでいるなんて、おぞましい限りです。
ケアで改善しないようならば、皮膚科で診てもらいましょう。