ビオチン
ビオチン (biotin) とは、ビタミンB群に分類される水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB7(Vitamin B7)とも呼ばれるが、欠乏症を起こすことが稀なため、単にビオチンと呼ばれることも多いのですが、皮膚炎を治すビタミンとして発見された事で、ビタミンHとも呼ばれていました。
(ドイツ語で皮膚を表すHautの頭文字です。)
また、生体内において果たす役割から補酵素Rと呼ばれることもあり、ビオチンは、13種類あるビタミンの内の1つでもあるのです。
※現在では、ビタミンB郡に属する事が判明し、ビタミンB7として分類されています。
少々ややこしいですね、ビオチンは、水溶性ビタミンで過剰に摂取しても、素早く体外に排泄させるので過剰症を起こす事が無いので話題にもあまりならず一般には知られていないのが現状です。
このビオチンを一躍有名にしたのが女優の奈美悦子さんが自身の病気(掌蹠膿庖症)の治療に、ビオチンを利用した事で一気に有名になったのですが、ビオチンは皮膚の基底細胞の下にある毛細血管を太くして血流を上げてスキンケアを行う効果が期待されており、100年以上の昔から皮膚炎の改善に使われてきた安全が証明されているサプリメントの一つなんです。
またアトピー性皮膚炎はヒスタミンという物質が放出されて皮膚の炎症を起こすのか原因ですが、ビオチンは、このヒスタミンを体外に排泄する作用を持つため、アトピー性皮膚炎を改善すると考えられアトピー治療に利用されています。
他の効能として糖の代謝を促進する為に、血糖値が低下し糖尿病っを緩和すると考えられており高血糖の方の血中ビオチン濃度は、通常の方よりも低くなっており、ビオチンを補給することで、高血糖が改善されたと言う報告も上がっています。
通常ビオチンは体内で腸内細菌叢により供給されるため、通常の食生活において欠乏症は発生しないのが普通です。
またビオチンを多く含む食材には酵母、レバー、豆類、卵黄などがありますが、未だ日本食品成分表に掲載されておらず、その摂取基準が曖昧であるのが現状です。