アロエ ドクダミ 手作りのにきび薬
<ドクダミ>
民間薬として有名なものに、ドクダミがあります。
ドクダミは北海道以外の日本全国に自生しており、刈り取って乾燥させて家庭で健康茶として飲用している人も多いことと思います。
ドクダミはハート型のかわいらしい葉の形をしていますが、それとはうらはらにかなり強烈なにおいを発します。
しかしこの成分は、乾燥させてしまうとにおいが弱まるのと同時に効力も弱まってしまうので、にきびやおできの治療には生のまま使う方が適しています。
にきびが化膿してしまったときには、ドクダミとユキノシタの絞り汁が効果的な薬となります。
ドクダミとユキノシタは、摘みたての新鮮なものを用意し、ていねいに水洗いするか熱湯をさっとかけて殺菌してから、別々にすりおろして絞り汁をとります。
そしてドクダミとユキノシタの絞り汁を同量ずつ混ぜ合わせたものを、ガーゼにしみ込ませてにきびの化膿した部分を湿布します。
ドクダミだけでも効果は得られますが、どちらにしても新鮮なものの方が抗菌力が強いので、できるだけ新しいもので作ってください。
また普段からにきびができやすい人は、ドクダミの煎じ汁をお茶代わりに飲むとにきびができにくい体質になります。
煎じ汁は、乾燥させたドクダミ15gを水600mlで沸かし、水が半分になるまで煎じます。
ドクダミは6月から8月の花が咲くころに刈り取って、水洗いしてから日干しで乾燥させてください。
<アロエ>
アロエは「医者いらず」とも呼ばれ、民間薬としてはもっともよく知られているのではないでしょうか。
内服薬としても外用薬としても薬効が多く、さまざまな病気やけがの治療に用いられています。
内服の効果としては、便秘、胃・十二指腸潰瘍に効果があります。
生のアロエで腹痛を起こしてしまう人は、乾燥させたり加熱させて使うとよいでしょう。
これはアロエに含まれるアロエチンという成分の強い抗菌作用によるもので、細菌の感染予防に役立ちます。
またこのアロエチンという成分は、がん細胞の活動性を抑える働きがあることもわかっています。
アロエを外用に使う場合はおもに生葉を利用します。
その際気をつけたいのが、アロエを水洗いしてから必ず熱湯をくぐらせて殺菌してから使うことです。
にきびや水虫に使う場合は、熱湯消毒したアロエの葉の皮をむいて、患部に汁をこすりつけます。
患部が乾いたら、アロエの汁を絞りながら何度も繰り返し塗ります。
アロエをすりおろしたものを水で2〜3倍に薄めた液でマッサージすると、肌荒れにも効きます。
しかしアロエが万能薬で効き目も大きいとは言え、特に敏感肌の人は肌への刺激も気になることと思います。
様子を見ながら少しずつ試してみてください。
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