抜け毛症
抜け毛症は、抜毛症(ばつもうしょう、トリコチロマニア)と呼ばれる症状で、正常な毛を引き抜いてしまう性癖のために脱毛する疾患です。
このため、抜毛癖と言われることもあります。
また抜け毛症は、こうした習慣や精神的な障害の一つとして挙げられています。
さらに、毛を引き抜く癖があるために、頭部の髪の毛が脱毛する場合、まつ毛や眉毛を引き抜く場合など、人によっていろんなタイプが見られます。
いづれにしても抜毛症は、自然に抜ける脱毛とは区別されています。
抜け毛症の原因は、身体の疾患が元になって脱毛する場合とは違い、髪の毛などを抜く行為を繰り返す病気で、心理的なストレスが主な要因だと言われています。
また抜け毛症は、ほとんどの場合が小学生や幼稚園児などの子供ですが、まれに大人でも発症することがあります。
子供の場合、つめを噛むなどの癖がつくことがありますが、抜け毛症も同じような性癖と考えられることもあります。
なにかの心理的なストレスを抜毛によって発散しているとも言われています。
抜け毛症の場合の脱毛形状は、円形や楕円形、帯状などさまざまな形が見られます。
また時には、その形から円形脱毛症と間違われることもあります。
抜け毛症は自力で毛を抜くために、抜け毛の部分に千切れかけた毛が残っていたり、短い毛が見られるのが特徴となっています。
病的に毛が抜けやすくなっているのではないので、毛の長さは一様ではなく、長い毛や短い毛が混じっています。
円形脱毛症は、毛の長さがほぼ揃い、毛を引っ張ると簡単に抜けてしまいます。
抜け毛症の治療法は、精神的なストレスを取り除くことが、根本だと考えられています。
自分の毛を抜くことで代替している心理的なストレスを解消してあげることです。
このため、精神科などで心理的な治療を相談する方法もあります。
また実際に毛が抜かれている箇所の治療のため、皮膚科を受診することが必要な場合もあります。
抜け毛症の多くは子供に発症するため、周りの家族や両親などの対応やケアが大切になります。
病院などに相談をしてみることが薦められます。