パラベン
パラベンとは、パラオキシ安息香酸エステルの略称で、たいがいのシャンプーや化粧品類に防腐剤として添加されています。
パラベンは、原則として3年間の品質保証期間が必要であるという「薬事法」上、使わざるを得ません。
パラベンは、フェノール、クレゾール、サリチル酸などと同じように、防腐・抗菌効果があるが、人によっては接触性皮膚炎を起こし、飲み下すとむかつきや嘔吐、酸性症、薬物、発疹、肝炎などを起こすといわれています。
パラベンは、合成洗剤などにも配合されているが、環境ホルモンの一種であるアルキルフェノールと似た性質を持っているので、環境ホルモン作用を持つのではないかと疑われています。
パラベンは「表示指定成分」といわれ、薬事法で｢アレルギーなどの皮膚障害を起こす恐れのある物質」として表示が義務づけられています。

パラフィン
パラフィンとはロウのことであり、基本的には、ロウソクに使われる物と同じで、石油などから合成されます。
パラフィンは、普通のロウとは違い、より低い温度（55℃）で溶けます。
熱伝導率が高く火傷しにくく、熱容量が大きく、冷めにくいため、深部まで熱が伝わるのが特徴です。
パラフィンはパックなどに用いられ、リラックス・ヒーリング効果やストレス解消、発汗・保湿作用などが期待できます。
海外では、血行が良くなるのでリフレクソロジーなど各種マッサージの前や後に行い、ほぐす効果を高めます。
冷え性の足を寝る前に暖めるなど、純粋に暖める為にも使用します。

パラオキシ安息香酸ブチル
パラオキシ安息香酸ブチルとは、保存料として食品添加物や医薬品・化粧品に使われる、表示指定成分です。
別名：ブチルパラベンといいます。
パラオキシ安息香酸ブチルは、かび、酵母、細菌に対して増殖を抑制する効果があり、その効果はpHによる影響を受けにくい特徴があります。
そのため、幅広く保存料として使われています。
同じ保存料の系列に、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸イソブチルなどがあります。
いずれも、ほかの添加物との相性（分散・安定）によりどれをいれるか変わってきます。
水には溶けにくく、有機溶媒や油には溶けやすいのが特徴です。