脂肪吸引の施術法
クリニックにより、超音波脂肪吸引法(UAL)、シリンジ法、チューメセント法、ハイパーインフレート法、 PAL法を使用、または複合併用しています。
▲チューメセント法
チューメセント法は、1990年に開発されました。
吸引前に、鎮痛効果や脂肪細胞をふやかす効果のある溶液を注入する方法で、現在最も一般的な方法であるとされています。
溶液は、止血作用や麻酔効果を上げる働きを持つエピネフリンや局所麻酔剤のリドカインを大量の生理食塩水で薄めたものです。
この方法によって、鎮痛効果と出血抑制効果の両方が可能になりました。
また、脂肪組織が柔らかくなることで、吸引できる脂肪の量がも増え、微小血管などへのダメージも少なくなり、出血、腫れといった術後の合併症が軽減されるようにもなりました。
チューメセント法が開発される以前は、脂肪吸引の施術は、出血量が非常に多く、輸血を必要としましたが、この方法が確立されてからは、輸血が必要となるケースは大幅に減少したようです。
▲ハイパーインフレート法
ハイパーインフレート法は、従来のチューメセント法の技術では困難だとされていた中間層、表層への麻酔を可能にした方法です。
チューメセント法を進化させた方法といえるでしょう。
吸引前に麻酔薬を薄めた生理食塩水を皮下脂肪層に注入し、痛みを抑えながら脂肪をふやかして施術を行います。
この方法によってカニューレが簡単に操作できるようになり、出血を抑えながら大量の脂肪の吸引が可能になりました。
術後の皮膚表面のこぼこも抑えられます。
▲シリンジ法
シリンジ法は、深部の多量な脂肪を滑らかに取り除くのに適した施術法です。
カニューレのかわりに注射器を利用して、手作業で吸引をおこないます。
高度な技術を要しますが、極め細かな吸引が可能なため、繊細なデザインが可能です。
身体への負担が少ないので、1〜2日程度で通常の生活を再開することができます。
▲超音波脂肪吸引法(UAL)
カニューレを挿入する前に、超音波マッサージを行って脂肪細胞を柔らかくし、吸引をスムーズにする施術法です。
内出血が少ない、体への負担が少ない、腫れや痛みが少ないなどの利点があり、もっとも一般的な脂肪吸引法と言えます。
ただし、超音波は熱を発生しますので、部位の状態や吸引量によっては、超音波を用いない施術法を選択した方が良い場合もあります。
▲PAL法
PAL(Power Assisted Liposuction)法は、
パワー吸引とも呼ばれ、 ハイパーインフレート法とPALシステム(カニューレの先を高速で振動させる脂肪吸引装置)が融合した最強の脂肪吸引方法です。
チューメセント法を進化させ、中間層や表層部分のの麻酔を充分に可能にしたのがハイパーインフレート法ですが、そのハイパーインフレート法にPALシステムによる「人の手では、真似のできない細かいカニューレの動き」が加わることになりました。
PAL法により、さらに繊細で理想的なボディラインの実現が可能になったわけです。
しかも、PAL法は、施術時間も短時間で、身体への負担も少ないことも、ありがたい特徴として挙げることができます。
▲カニューレ法
カニューレという脂肪吸引専用の器具を
使って吸引する施術法です。
部位やその状態によって、カニューレの本数や吸引する量が変わってきます。
一度取り除いた脂肪は基本的には再発しません。
部位や吸引量によって異なりますが、たるみや腫れ、内出血を防ぐために数日間圧迫する必要があります。
一般的に脂肪吸引の施術には、メスを使用せず、専用の「カニューレ」とよばれる、直径径2〜4ミリの吸引管を使用し、それを脂肪細胞層に挿入して行います。
まず、脂肪が気になる部分に、生理食塩水に止血剤と局所麻酔を混ぜた液を注入します
生理食塩水を注入する事により、脂肪を膨張させます。
脂肪吸引を行う前に、超音波で脂肪を吸引する部分に照射し、その温熱作用により脂肪を柔らかくし、脂肪の吸引を容易に行うという処置をしてくれるところもあります。
脂肪が除去されると、その分、脂肪層の中はいくつもの網目状の空間ができ、そこが創収縮という現象を起こして縮まり、その結果厚みが取れ、すっきりとした体になるというわけです。
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