スクロース
スクロースとは、サトウダイコン(甜菜)やサトウキビ(甘蔗)から抽出されて、純度を高め結晶化した甘味料です。
パックや乾燥肌・敏感肌用化粧品にうるおい成分として入れられることが多いです。
スクロースとは、サトウダイコン(甜菜)やサトウキビ(甘蔗)を原料として製造される甘味料です。
化粧品には、うつおいのある肌にする保湿のために用いる。
別名:ショ糖
スクロースは、グルコース(ブドウ糖)とフルクトースがグルコシド結合で2分子つながった二糖類の形をしており、容易には分解しにくいです。
腸液の消化酵素(インベルターゼ)でのみ加水分解され、吸収されます。
純粋なスクロースは白色結晶で、透明石けんやパックにはうるおい成分として入れられます。
基本的には、加工食品や菓子などに幅広く使われている食品添加物であるため、危険な成分ではありません。
褐色色素のカラメルの原料にもなる。乾燥肌・敏感肌用化粧品に入れられることが多いです。
スクロース=ショ糖ですが、砂糖はスクロースの製品のことを示しているようです。
最も純度の高いものは、結晶状になった氷砂糖ですね。
スクロースはα-グルコース分子とβ-フルクトフラノース分子が、1−2結合した構造をしています。
α-グルコースが還元性を示すのは、開環構造のときに1番炭素がアルデヒド基になるのでした。
また、β-フルクトースが還元性を示すのは、開環構造のときに2番炭素のケト基がヒドロキシル基に変わり、1番炭素のヒドロキシル基がケト基になって、結局1番炭素はアルデヒド基になったのでした。
ところが、スクロース分子では、α-グルコースの1番炭素と、β-フルクトースの2番炭素が酸素原子を挟んで結合しているため、開環構造をとれないのです。
その結果、還元性を示さないことになります。
ところが、スクロースを加水分解すると、グルコースとフルクトースの等量混合物になります。
この混合物を転化糖といい、転化糖は還元性を示すようになります。
スクロースは右旋性です。
加水分解して生じるグルコースは右旋性、フルクトースは強い左旋性です。
したがって、この混合物は偏光を左に旋回するのです。
そこで、この加水分解の過程を転化といい、分解によって生じる混合物を転化糖というのです。
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