てれんこ走り
てれんこ走りとは、「てれんこ、てれんこ」して走ることです。
「てれんこ」とい表現がおもしろいですが、ゆっくり走って大汗をかき、余分な脂肪を燃焼させる方法なのです。
生活習慣病を克服するために開発された、健康法のひとつなのです。
この健康法は「比佐仁」(ひさじん)という方が開発されたもので、彼はオリンピック強化スタッフの1人でもあり、スポーツトレーナーでもあります。
そんな彼が、生活習慣病の仲間入りをしてしまい、スポーツ生理学の理論に基づいた走り方で、他のメタボリック症候群対策と一線を画した方法なのです。
両脚を切断した糖尿病患者と若い頃に出会った彼は、糖尿病対策として、また、自らの生活習慣病を克服するため「てれんこ走り」という独自の方法を編み出していきます。
歩くでもなく、走るでもなく、ひたすら「てれんこ、てれんこ」前に進みます。
速く走らなくていいです。
カッコ悪くてもいいです。
楽に気持ちよく「てれんこ」できるペースを保つ、というそれだけなのです。
はじめの15分間は、汗を出やすくするための「ウォームアップ」で、ニコニコペースで「てれんこ、てれんこ」走ります。
すると突然、堰を切ったように汗が噴き出してきます。
それが、脂肪が燃え出したシグナル。
自分の好きなペースで走る「大汗タイム」です。
そのまま、好きなだけ「てれんこ、てれんこ」します。
おわりの15分も、ニコニコペースで「てれんこ、てれんこ」します。
急に止まらず、ゆっくりクールダウンしていきます。
ここで老廃物を残さず、きれいに脂肪を燃やしきるのが疲労を残さないコツなのです。
汗には、体温調節ための汗と、脂肪が水と炭酸ガスに分解された結果出てくる汗の二種類があり、汗の量が、自分にとって一番脂肪が燃えやすいペースを教えてくれます。
そうして、自分の身体と対話しながらてれんこして走り、汗をたくさん流し、脂肪を燃焼させて生活習慣病を克服するのです。
トレーニングと考えると長続きせず、嫌気がさしてくることもありますが、「てれんこ走り」は、細かいことは気にせず、てれんこ、てれんこ、走ればよいということです。