デジタル パーマ
デジタルパーマとは、ロッドで加温をデジタル制御するパーマ技術のことを言う。
特徴としては、通常のパーマが髪への加温をロッドの巻き手の感覚に依存しているのに対して、デジタルパーマは高熱になりすぎないようにデジタルコントロールにより、低温で温度管理をしているのである。
髪が傷んでいてきれいにパーマをあてられない方、パーマをかけてもボリュームが出ないという方、あるいはホットカーラーやアイロンによるセットをしたくないという方、矯正パーマの毛先にきれいにパーマをかけたいという方には、形状記憶なので簡単に乾かすだけでアイロンやホットカーラーで巻いたような弾力のあるカールが出きるという特徴がある。
このデジタルパーマ、実はかなり以前から存在していたが、以前は8割が失敗すると言われていた。
当時は、高還元・高温・過乾燥と非常に髪に負担が大きいパーマであったからだ。
最近は技術の進歩で、低還元・低温・保湿加温・適正乾燥が可能になり、かなり問題は解消されてきた。
デジタルパーマも髪がまったく傷まないわけではなく、通常のパーマと同じくらいの負担はあるのだが、デジタルパーマの方が、長持ちするので、パーマをかける間隔を空けることが可能である。
それから、デジタルパーマだと熱に反応するトリートメント剤がしっかりと髪に定着し、髪の感触はかける前よりよくなる場合がほとんどである。
また、デジタルパーマはセミロングやロングヘアーに対してもちろん最適なパーマなのだが、技術の進歩でショートヘアーのゆるい癖付けパーマもできるようになってきた。
さらに、ブリーチや縮毛矯正でかなり傷んだ髪でも、ハイダメージ対応薬剤が発売されて、施術が可能になっている。
しかし、デジタルパーマは高温(55℃~60℃)になるロッドを使うので、地肌ぎりぎりにかけるのは困難で、髪の根元を立ち上げたり、つむじの割れをカバーするのは少々無理があるので、そういうことをしたい方にはオススメできない。
とにかく、毛先を指でくるくるしながらドライヤーで乾かせるだけで巻き髪になるのであるから、こんな楽なことはなく、朝シャンして自然乾燥しても乾くと巻き髪ができるし、夜完全に乾燥させてから寝れば、朝は手ぐしで十分巻き髪ができるという優れものである。
ダメージの少ない髪ならば、かなり長持ちするので、一度お試ししてみてはいかがか。