メタボリックシンドローム食事
メタボリックシンドロームを予防、そして改善していくためには、運動をして脂肪を燃焼させるか、食事内容を変えて行く、この二つしかありません。
メタボリックシンドローム撲滅のための旗頭を振る厚生労働省も農林水産省と一緒に設定した「食事バランスガイド」(平成17年6月)にて、望ましい食生活についてわかりやすくイラストで解説したものを公開しています。
ここで大事なのはやはりバランスです。
なにかに偏ることなく、満遍なく色々な品目の食品をほどよく食べることが強調されています。
腹八分目とよくいわれますが、おなか一杯になるまで食べるのは、やはり肥満への道への一番の近道となります。
食べすぎを防ぎながら、なおかつ空腹感を満たすためには、満腹中枢を刺激するような食べ方が有効です。
まずは、よくかんで咀嚼することです。
スローフードともいわれますが、早食いは肥満につながります。
時間との競争といえる現代社会において、ご飯に時間をとっていられないというのも分かりますが、結局、しっぺ返しを食うのは自分になるわけですから、一食一食、気をつけて食事を取りたいものです。
咀嚼回数は理想として、一口三十回ともいわれますが、そこまでするのは大変なので、気持ち意識して噛むように、そしてより味わうようにすれば、自然とゆっくりになります。
玄米を食べれば、白米ほど食べやすくないので、自然と咀嚼回数が増えます。
この「よくかむ」ことは、消化がよくなるということもありますが、まずは食事時間が長くなる、というところが特にポイントとなってきます。
それは、食事をすることで血糖値が上昇して、これが満腹中枢を刺激して食事の満足感を満たしてくれるのですが、この作用は起こるのにだいたい食事開始から20分かかるといわれています。
つまり食事は20分ほどかけることで、少ない食事でも満腹感を得られることができるのです。
ただ、この満腹中枢はストレスがあると、うまく働かなくなって、暴飲暴食、過食に走ることがありえます。
メタボ対策の両輪の一つとして、適度な運動を習慣がありますが、この適度な運動はストレス解消にもとても有効に働きます。
ですので、食事内容に気をつけるだけでなく、エクササイズも同時にやっていくことで、二つがうまくかみあい、健康な状態を維持できるようになります。