歯列矯正 方法
歯列矯正の方法にも、最近では、さまざまな方法が増えてきました。
歯列矯正と言われて、最初に思い出すのは、ワイヤーのようなものを歯の前面につけたものだと思います。
そのワイヤーは、ブラケットと呼ばれており、金属(メタル)、セラミック、プラスチックなどの素材でてきています。
歯列矯正の方法としても『通常のブラケット』と呼ばれています。
金属でできたメタルブラケットが最も治療費が安くスタンダードなもので、以前のものと比べて、金属のてかりが少なく、ギラギラ感がなくなりましたが、それよりも目立たないのが、プラスチックブラケットやセラミックブラケットになります。
しかし、さらに目立たない方法が、歯の裏側にブラケットをつけることですが、その歯列矯正の方法は『リンガルブラケット』と呼ばれています。
『リンガルブラケット』は、『通常のブラケット』に比べると治療費が割高なだけでなく、裏側の歯磨きに時間がかかったり、舌に触れる違和感などがデメリットとしてあげられます。
失ってしまった歯を取り戻す最新技術として話題になった『インプラント』の技術を利用した『インプラント矯正』もあります。
顎の骨にSMAPやK-1システム、MIA(マイクロインプラント)と呼ばれる装置を埋め込むことで歯を動かす方法です。
そのなかでも、注目されている最新の歯列矯正法が『デーモンシステム』です。
デーモンシステムというのは、デーモンセルフライゲーティングブラケットといわれる新しく開発された弱い力で歯を矯正する最新の治療法です。
デーモンシステムは、通常のブラケットのように強いチカラで歯を矯正しないため、歯や歯茎への負担も軽く治療期間が大幅に短くなるというメリットもあります。
他にも歯を抜いたり、ブラケットで矯正するのではなく、歯列矯正する『コルチコトミー』という方法もあります。
歯茎部分にスジを入れるように、表面の硬い皮質骨を除去し、内側のやわらかい海面骨にヒビをいれ、歯が正しい場所に動きやすいようにする治療方法です。
そのため、まれに腫れなどによる痛みが伴いますが、コルチコトミーも治療期間を短縮することが可能です。
日本では歯列矯正方法としてワイヤーでしめつけるアメリカ式のものがほとんどですが、最近では、ドイツで70%以上が利用しているヨーロッパ主流の方法で、矯正装置が取り外し可能な『床矯正』も利用されるようになりました。
それぞれ治療期間や費用、矯正期間中の感じも異なりますし、治療法によっては、若年者は利用できない場合がありますので、ご利用の歯科医に相談して、一番自分にあった歯列矯正の方法を利用し、きれいな歯のステキな笑顔を手に入れてください。