【食事ダイエットの種類】
低炭水化物ダイエット
「低炭水化物ダイエット」とは、ダイエットに効果がある炭水化物を、GI値によって見分けて摂取するダイエット法です。
低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)とは、アメリカのロバート.C.アトキンス博士が考案したダイエット方法です。
炭水化物中毒の人のためのダイエットで、炭水化物摂取量を制限することで血糖値をコントロールし、減量や体質改善を目指すダイエット方法です。
低脂質ダイエットに比べて、体に与える負担が少なく、日本人向きのダイエット方法と言えます。
【低炭水化物ダイエットの考え方について】
炭水化物には、太るものと太らないもの(ダイエットに効果があるもの)とがあります。
<太らないもの・・・適量の炭水化物をとった場合>
炭水化物をとると、胃腸で消化する過程でブドウ糖が生成され、これが血中に入って血糖値が上がります。
これに対して、すい臓から分泌されるインスリンが血糖値を下げる働きをします。
ブドウ糖の一部はグリコーゲンとなり、肝臓、筋肉に貯蔵され、体の活動を支えるエネルギーとなります。
<太るもの・・・炭水化物を一度にたくさんとった場合>
この場合は、血糖値が急激に上がり、それを下げるために大量のインスリンが分泌されます。
このとき、ブドウ糖は肝臓で中性脂肪となり、体の脂肪細胞に貯蔵されてしまいます。
中性脂肪を下げるには、インスリンを必要以上に分泌させないことが重要になります。
これが、インスリンの分泌が少ない、ダイエットに効果的な炭水化物が注目されるにいたった背景です。
【GI値の低い炭水化物のとり方とは】
インスリンの分泌量は、GI値(グリセミック・インデックス値)で表します。
炭水化物をとることで血糖値が上昇するスピ−ドを数値化したものがGI値です(ブドウ糖は100)。
GI値が低い食品ほど、血糖値の上昇が遅く、インスリンの分泌が抑制されます。
つまり、GI値の低い炭水化物(GI値60以下が目安)をとることがダイエットの基本といえます。
GI値の高い炭水化物をとるときは、量を少なめに、ゆっくり食べるようにしましょう。
早食いは血糖値の急上昇に繋がり、多量のインスリンを分泌してしまうからです。
例えば、食パンとライ麦パンでは、100グラム当たりの力ロリーは同程度です。
GI値は、食パンが95、ライ麦パンが58です。
つまり、ライ麦パンの方がインスリンの分泌が少なく、太りにくいということになります。
ケーキなどのデザー卜類は、血糖値がまだ低い食前に食べるのがよいでしょう。
また、インスリンは副交感神経が活発な夕方から夜に分泌されるので、夜は軽めの食事が肝要です。
<低炭水化物ダイエットで成功のコツ>
低炭水化物食品と、高炭水化物食品が区別できなければこのダイエットの意味がありません。
低炭水化物ダイエットでは、食べてはいけないものはありませんが、高炭水化物食品はご褒美食の60分間のみで摂ることになります。
高炭水化物食品とは、だいたい一回で摂る平均量の中に4g以上炭水化物が入っているものを言います。
<低炭水化物ダイエットのポイント>
・ 主食(炭水化物)をメインに、GI値の低い食べ物を選ぶ。
・ 乳製品・お酢・脂・食物繊維を組み合わせて摂る事で、より効果的。
・ 食後のデザートは、血糖値をはねあげるもとに。
甘いものは、果物を中心にして、空腹時の間食に。
・ GI値が上がりにくい調理法はグリル。
油を大量に使うことも避ける。
・ やわらかいものより、固いものを選ぶこと。
色も白い物より黒い物が低GIの傾向が。
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