【食事ダイエットの種類】
カルニチンダイエット
「カルニチンダイエット」とは、中性脂肪、脂肪酸を活発に燃やしてくれるカルニチンを使ったダイエット法です。
L-カルニチンはアミノ酸に分類される物質で、体内の脂肪酸をエネルギー源として利用する心筋や骨格筋などに多く含まれています。
赤身肉の活発に動く部位(足)に多く、一番多いのは羊の肉です。
【ポイント】
1)
心臓の働きに重要な役割がある
2)
カルニチンは牛肉、ラム肉の赤身に含まれている
3)
一般的にサプリメントからカルニチンをとる
【ラム肉に多く含まれるカルニチンの重要な働き】
力ルニチンは、日本では比較的新しいダイエットのアイテムですが、アメリカでは以前からなじみのあるダイエットとして知られていました。
アメリカでは、スポーツが苦手な人、運動する暇がない人、仕事で座っていることが多い人、一日中車に乗っている人などがカルニチンのサプリメントを愛用しています。
カルニチンは、必須アミノ酸であるリジンとメチオニンによって主に肝臓で生成され、主に骨格筋と心臓の筋肉に含まれています。
力ルニチンは、細胞内のミトコンドリアの膜の部分で待ち受けて、血液で運ばれてきた脂肪酸を次から次へと分解して、ミトコンドリアに送り込んでいき、やがてエネルギーとして消費されます。
しかし、ミトコンドリアに入れなかった脂肪酸は、エネルギーとして消費されず、脂肪に合成されて体内に蓄積します。
このように力ルニチンは、血液中の脂質を筋肉に運び代謝を促進するために重要な働きをしているのです。
しかし、力ルニチンは20代をピークに年を取るとともにだんだん減少していきます。
これは、体内の合成能力が衰えるからです。
そこで、体外からカルニチンを補ってやることが、肥満防止になるというわけです。
力ルニチンは、食べものでは肉類に含まれており、ラム肉には豚肉の5倍の力ルニチンが含まれています。
【カルニチンのとり方】
カルニチンは、心臓の筋肉に多いことから、心臓の働きにも重要なかかわりがあります。
心臓は、心筋という筋肉によって日夜動き続けています。
心筋のエネルギーとなるのは70%が脂肪なので、年とともに力ルニチンが減少して心筋に取り込まれる脂肪が少なくなると、心臓の動きが悪くなるのです。
このことから、力ルニチンは血液透析、肝硬変、糖尿病、心臓病、心筋などの動脈疾患、静脈栄養など医療現場でも使われているのです。
力ルニチンは必須アミノ酸から生成されるので、アミノ酸を多くとっていると体内の力ルニチンを増やしてくれると考えられます。
牛肉、ラム肉の赤身の部分には、カルニチンそのものが多く含まれていますが、必要量の力ルニチン(1日300〜500ミリグラム)をとろうと思ったら、ラム肉を1日500グラム食べなければなりません。
とても、こんなには食べることはできません。
このように、食べものだけで必要量のカルニチンを摂取するのは難しいので、いまのところ、サプリメントを利用するのが一般的です。
<カルニチンの摂取量>
ダイエット効果を期待するならば、一日に100mg摂取するようにしましょう。
食事面から摂取するには、次のデータを参考にしてみてください。
牛ステーキ 100mg/100g
赤貝 100mg/100g
羊肉 300mg/100g
<併用して効果のあるサプリメント>
・α-リポ酸
α-リポ酸とは体内の余計な糖分を分解してミトコンドリアに運ぶ役目をするのが、α-リポ酸です。
その運んできた糖分を L-カルニチンがミトコンドリア内に取り込む役目を果たすため、併用すると効果が倍増します。
・コエンザイムQ10
さらに、ミトコンドリア内に取り込まれた糖分の燃焼を促すのが、コエンザイムQ10です。
このため、コエンザイムQ10の併用も効果が見込めます。
・ビタミンB1
L−カルニチンの働きを助けます。
併用することで、かなりの効果が見込めるようになります。
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