「美容と栄養」
低比重リポタンパク質
低比重リポタンパク質(LDL)とは、肝臓で合成されて血中に分泌された超低密度リポタンパク質(VLDL)という脂肪粒子が、リポタンパクリパーゼという酵素によって一部分解されてできるやや小さい脂肪粒子です。
低比重リポタンパク質(low density lipoprotein,LDL)とは4種類のリポタンパクのうち、コレステロールを主に運んでいます。
コレステロールを多く含むため末梢組織に 細胞膜や生理活性物質の材料を送るという大事な働きがありますが、これが多過ぎると血管壁の細胞内に蓄積して、動脈硬化、血栓症(心筋梗塞、脳梗塞など)を合併し易くなります。
コレステロールを運ぶリポたんぱくにはもうひとつHDLとよばれる高比重リポタンパク(high density lipoprotein)があります。
2つのリポタンパクはまったく逆の働きをしており、HDLが体の隅々の血管壁にたまったコレステロールを肝臓に運ぶのに対して、LDLは肝臓のコレステロールを体の隅々に運びます。
末梢組織に細胞膜や生理活性物質の材料を送るという大事な働きですが、これが多過ぎると血管壁の細胞内に蓄積して、動脈硬化、血栓症(心筋梗塞、脳梗塞など)を合併し易くなります。
LDLコレステロールが増えると、コレステロールが増えて動脈硬化を促進する方向に傾くため、LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
逆にHDLコレステロールは、体の余分なコレステロールを肝臓に運び、動脈硬化の防止につながるため「善玉コレステロール」と呼ばれています。
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