「美容と栄養」
IPP
IPPとは高血圧に効果があるというラクトトリペプチドに含まれる成分です。
ラクトトリペプチドとは、アミノ酸が3つ結合している有効成分で、VPP(バリン・プロリン・プロリン)とIPP(イソロイシン・プロリン・プロリン)の2種類がある。
これらのアミノ酸配列は原料である乳たんぱくカゼイン中に見られ、カルピス菌の一つである乳酸菌 Lactobacillus helveticus がつくり出す酵素の働きで発酵中に分解されてつくられる。
このラクトトリペプチドは最終的に発酵生産物として新たに生まれた乳由来の成分であり、人為的に添加した物質ではない。
血圧の上昇を引き起こす酵素(ACE)の働きを阻害する作用があることが科学的に確認されている。
このアミノ酸組成は乳タンパク質の主成分であるカゼインの中にあり、乳酸菌が作るラクトバチルス・ヘルベティカスという酵素の働きで発酵中に分解されてできます。
ラクトトリペプチドは消化酵素で分解されずに腸まで届いて働くため整腸作用があり、その上、血液中で血圧を上昇させる物質を抑制する働きがあるため、血圧の上昇を抑える食品としてトクホ(特定保健用食品)にも多く用いられるようになっています。