「美容と栄養」
果糖
果糖は別名フラクトース(fructose)はとも呼ばれます。
果糖は果実や蜂蜜に多く含まれる天然の糖で、甘味は砂糖の1.25〜1.7倍です。果糖はブドウ糖と同じく単糖類で、体内でこれ以上分解されることが無いので、吸収が早く即効性のあるエネルギー源です。
また、果糖は体内でインスリンを必要としないので糖尿病になりにくい糖分です。
また、体内で肝臓の活動源であるグリコーゲンを大量に作るので肝臓の強化に役立ちます。
特にリンゴやトマトに多く含まれています。
<果糖の効果・効能>
果糖は小腸から吸収され肝臓に達すると、おもにフルクトキナーゼという酵素で
フルクトース1-リン酸に変えられ、ついで、フルクロース1-ホスフェートアルドラーゼという酵素でジヒドロキシアセトリン酸(解糖系の中間代謝産物)とグリセロアルデヒドに分解される。
グリセロアルデヒドは、リン酸化されてグリセロアルデヒド3-リン酸となって解糖系に入り、ブドウ糖と同様に代謝される。
しかし、一部のグリセロアルデヒドは、グリセロール、そしてα-グリセロリン酸に変えられて、中間脂肪であるトリアシルグリセロールの合成に利用される。
このことから、果糖はブドウ糖よりも、肝臓や筋肉でグリコーゲンへの変化率が高く、運動中の低血糖を防ぐ効果がある。
果糖は血中インシュリンを上昇させる作用が小さいので、各種ドリンク、糖尿病患者用などの甘味料として広く使われている。
また、上述したようにリンと作用して解糖するために、カルシウムの浪費がなく、虫歯の原因なるデキストランをつくらず、疲労の原因なるL−乳糖を除去するので、疲労回復効果がある。
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