【食事ダイエットの種類】
キチン・キトサンダイエット
「キトサン」(キチン・キトサン)とは、かにの殻を主原料にしてつくられる 動物性の食物繊維です。
「二十世紀最大、最後の有効物質」と言われてい ます。
太っているのでやせたい、あるいはコレステロールや血圧が高いので何と かしたいと思っている方なら、キトサンをおすすめします。
キトサンは、ダイエット効果、生活習慣病の予防、免疫力の活性化といっ た幅広い効能のある健康食品です。
【ポイント】
1)
油を食べすぎたと思ったら食後にとる
2)
とりすぎは栄養障害を起こすので注意する
3)
エビ、カニのアレルギーがある人はひかえる
【キチン・キトサンのダイエット効果】
キチンはエビ、カニをはじめとして、昆虫、貝、キノコにいたるまで、きわめて多くの生物に含まれている天然の素材です。
地球上で1年間で1000億トンものキチンが生成されますが、ほとんど利用されずにいました。
キチンをアルカリで処理するとキトサンが生成され、このキチンとキトサンを合わせて「キチン質」と呼びます。
この膨大な資源をどう活用するか、いろいろ研究されてきました。
その結果、工業、農業分野などでキチン・キトサンをさまざまな製品に加工する試みが行われるようになりました。
そして、キチン・キトサンは、ダイエットにも効果があることがわかったのです。
脂肪を含む食べものをとると、それを消化するために体内で胆汁が出てきます。
胆汁にある胆汁酸やリン脂質は、食品中の脂肪と混じり小さな油となりますが、この油はマイナスの電気を帯びています。
そこへプラス電気のキチン・キトサンをとると、油を吸着しておおってしまいます。
そしてキチン・キトサンの吸着した脂肪は、そのまま吸収されずに体外に排出されます
つまり、キチン・キトサンには脂肪の吸収を妨ぐために、結果的にダイエットに効果があるということなのです。
キチンは、N-アセチル-D-グルコサミンがβ(1-4)結合した直鎖型の多糖類です。
キチン質は、かにやえびの甲殻や昆虫の外皮、いか・貝などの軟体 動物の器官、キノコなど菌類の細胞壁など、地球上に広く分布している生体高分子(多糖類)です。
また、土の中の糸状菌の菌体の中にもキチン質が 多く含まれています。
現在、一般的に利用されているキチン質は、かにの殻から作られています。
かにの殻から炭酸カルシウム、タンパク質、色素などを除いて精製したも のがキチンです。
さらにキチンからアセチル基を外して、抽出精製したものがキトサンです。
かにの殻を化学処理でキチンを取り出しキトサン化するのですが、その際 どうしてもキチンが残り、キチンとキトサンが混じった状態になります。
そのためキチン・キトサンとふたつの物質名を重ねて呼んでいます。
【他にもあるキチン・キトサンによる効果】
キチン・キトサンは、コレステロールの減少にも効果があります。
これは、胆汁酸の吸着と関係しています。
体内のコレステロールは、食物から摂取するよりも肝臓で合成される量のほうがずっと多く、その合成は血液中のコレステロール値にも影響します。
肝臓のコレステロールからつくられた胆汁酸はキチン・キトサンと吸着し、排出されてしまいます。
肝臓のほうでは、排出された分の胆汁酸をコレステロールを使ってつくることになるので、血液中のコレステロール値も下がってくるわけです。
さらに、キチン・キトサンには免疫力を高め、抗ガン剤の副作用をやわらげるといった作用があることが確認されています。
また、キチン・キトサンは食物繊維なので、ダイエット、美肌の大敵である便秘の解消にも有効です。
市販されているキチン・キトサンは、力二、エビの殻を原料としているので、カニやエビでアレルギー症状を起こす可能性がある人は、摂取をひかえたほうがよいでしょう。
また、キチン・キトサンの過剰摂取は栄養障害を起こす原因となります。
脂質の中には、ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミン、あるいはミネラルも含まれており、こうした成分まで吸着して体外に排出してしまうからです。
<キトサン摂取上の注意>
キトサンは、かにの殻を原料としておりますので、かにやエビでアレルギー症状を起こす可能性がある方は、摂取を控えて下さい。
また、キトサンの過剰摂取(1日の目安量1gを超えるもの)については、ビ タミンA、D、E、K等の脂溶性ビタミンを吸着し、吸収を阻害すると考えられます。
目安量を大きく超えた量を数ヶ月間の長期にわたり摂取するような極端な使用は、脂溶性ビタミン不足による影響が発生する恐れがありま すので、ご注意ください。
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