【運動ダイエットの種類】
後ろ歩きダイエット
後ろ歩きダイエットとは、その名のとおり、後ろ向きに歩いて普段使わない筋肉を刺激することにより、GLUT4の働きで筋肉中にブドウ糖が取り込まれて脂肪が燃えやすくなるというダイエット方法。
【ポイント】
1)
広い公園かプールなど安全な場所で行う
2)
1回10分のエクササイズを行う
3)
サイドステッパーを使うと便利
【後ろ歩きで活発になるGLUT4の働き】
歩くといえば前に進むというのが常識ですが、後ろ向きに歩くとダイエット効果があります。
後ろ向きに歩くなどして、普段は使わないももの内側の筋肉やお尻の筋肉を刺激すると、筋肉の中のブドウ糖を効率的に取り込むためのタンパク質GLUT4(グルット・フォー)の働きが活発になります。
同じ運動量でも、普段から刺激を受けている筋肉はGLUT4が表面に出てきにくくて、ブドウ糖の取り込みの効率もよくありません。
また、普段と同じ刺激では、GLUT4の数があまり増えることもないのですが、普段はあまり使っていない筋肉が使われると、GLUT4が表面に出てきやすくなり、その刺激が続いているうちに、GLUT4の総量も増えてきて、ますますブドウ糖を取り込みやすくなってくるのです。
筋肉に効率的にブドウ糖が取り込まれていると、エネルギーになりやすいだけでなく、筋肉が増えて強くなっていきます。
これはブドウ糖がグリコーゲンに合成されて筋肉内に入るからで、筋肉が増えるとそれだけ脂肪を燃やす力も増えることになり、エネルギー効率のよい体になっていくのです。
【サイドステッパーを使ったエクササイズ】
後ろ歩きやサイドステッパーは筋肉の刺激と燃焼効率がよいので、10分も続ければ、普通のウォーキングの20分相当の消費が得られます。
後ろ向きでは歩きにくく、転ぶ危険もあるので、それなりの広い場所が必要になります。
一番よいのはプールの中です。プールの中なら水圧がかかり、同じだけ歩いてもエネルギー消費が大きくなります。
後ろ歩きは歩幅が小さくなり、足も大きく上がらないので、できるだけ膝を高く上げるように心がけて歩くことが大切です。
後ろ歩きだけでなく、サイドステップや腹筋運動、背筋運動などの、普段は使わない筋肉を刺激する運動でも効果があります。
最近はやりのサイドステッパーは、この理論を応用した健康器具です。
従来のステッパーが上下の動きだけだったのに対して、サイドステッパーはペダルを踏み込むと上下だけでなく、左右にもペダルが動いて、ウエスト、ヒップ、内もも、外もも、ふくらはぎを中心に、全身の筋肉を鍛えることができます。
サイドステッパーは、ペダルが外側に動いて下半身がねじれます。
踏むたびにウエストがねじれて、腹部の筋肉が強く刺激されると同時に、ヒップからふくらはぎにかけての筋肉が鍛えられているのが実感できます。
【後ろ歩きダイエットの効果】
筋肉中にブドウ糖を効率よく取り込むためのタンパク質のことをGLUT4(グルット・フォー)といい、普段使わない筋肉を刺激するとこのGLUT4が活発に働いてブドウ糖が筋肉に送りこまれてエネルギーとなり、脂肪を燃やしやすくする。
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