「美容と栄養」
セントジョーンズワート
セントジョーンズワートとは、セイヨウオトギリソウとも呼ばれるハーブの一種。
古来より使われてきたハーブで、抗炎症作用があるため、傷を癒すハーブとして親しまれてきました。
現代では、その鎮静、抗鬱作用により、落ち込みを解消するハーブとして有名です。
セントジョーンズワートは、アメリカで 『気分を向上、安定させるためのサプリメント』 として、ドイツでは 『うつ病の治療薬』 として利用されている天然ハーブ。
穏やかな鎮痛作用もあるので、生理痛にも用いられます。
咳の出る時、更年期の落ち込み、生理不順にも用いられます。
オイルに浸したものを外用すると、切り傷や軽いやけど、肩こり、筋肉痛の解消にも役立ちます。
最近の研究では、セントジョーンズワートに含まれるヒペリシンとプソイドヒペリシンには、HIVウイルスをはじめとするレトロウイルスの増殖を妨げる作用も発見されています。
また、食欲を抑える効果があることもわかり、肥満解消の効果も期待されています。
ただし、鎮痛薬、抗うつ薬(SSRI)などの医薬品を服用している場合は、薬の効き目が弱まったり副作用が強く出る場合があるので医師に相談することが必要です。
<セントジョーンズワートの効果・効能>
古くからヨーロッパなどではうつ病の治療薬として用いられてきた。
セントジョーンズワートには抗うつ効果のほかに生理通の緩和や解毒作用、鎮痛作用、胃潰瘍の緩和、リウマチや坐骨神経痛などにも効果があるとされる。
さらには食欲を抑制する働きもあるとされ、ダイエット効果も期待されている。
<セントジョーンズワートの有効成分>
セントジョーンズワートは黄色の花を咲かせる薬草で、主にヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア等に生息している。
その含有成分はヒペリシン、ヒペルフォリン、フラボノイド、ルチン、ヒペロサイドなど複数種類含まれていて、どの成分が作用して効果をもたらしているのか完全には解明されていない。
ただし、ヒペリシン以外の成分は他のハーブにも広く存在するのに対し、ヒペリシンは
セントジョーンズワート特有のものであることから、ヒペリシンが主に作用していると考えられている。
その標準含有量は 「セントジョーンズワートエキスに対し0.3%」 となっており、製品を選ぶ際はこのヒペリシンの含有量が明示されているものを選んだ方が良い。
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